【海外】フランスにおけるドローン規制(趣味利用限定)
こんばんは。
フランスに留学経験のあるケイです。
2017年のゴールデンウィークにDJI Mavic Proを持って、フランス→スイス→イタリアの3カ国をレンタカーで周遊してきました。
海外でドローンを飛ばそうとする場合、各国の規制を十分に調べる必要がありかなり労力がかかります。英語のサイトを見て規制を予め調べていきました。
そこで、2017年5月に調べた際のフランスにおけるドローンの規制についてご紹介します。
なお、日々、ドローンの規制は強化されており、「1年前からルールが変わった」や「今年秋頃に新たに規制がで制定される」など常に規制内容が変わってきているので、常に最新の情報を探してください。
以下は、2016年4月に実際にあったニュースです。非常に高い記念写真代になってしまいましたね。
フランス人観光客がローマ観光のシンボルであるコロッセオの上でドローンを飛行させたところ、イタリア航空法違反により逮捕され、11万3000ユーロ(日本円で約1400万円)の罰金を課せられた。
【ご注意】
ドローンを趣味で利用すること前提としており、商用利用する場合には別途規制が異なる場合があります。また、航空法は随時変更される場合がありますので、海外でドローンを使用する場合、常に最新の情報を確認し、いかなる場合も自己責任でお願いします。なお、この記事で想定しているドローンの大きさはMavic ProやPhantom4の重量程度のものです。
フランスにおける趣味でのドローン(10規則)
2015年12月17日にフランス国内における無人飛行機の利用についての法律が制定されました。
フランス政府から公式に英語版のリーフレットが発表されました。
簡単な日本語訳と説明をつけておきます。詳細については、英語本文を確認してください。
ドローンの趣味目的での利用について
あなたの責任において、周囲の人々や航空機の安全を確認してください。
1.人の上を飛行してはいけません
→自動車や人が集まる場所で飛ばしてはいけません。
2.飛行高度規制を遵守してください
→フランス全土において、エリアごとに指定された最高高度を遵守してください。いかなる場合も150m以上の高度での飛行は禁止です。なお、飛行場周辺や軍事演習等により、通常よりも規制が厳しくなる場合があります。
3.目視外の飛行及び夜間飛行をしてはいけません
→傍に付添人がいる場合等、一定の条件の下でゴーグル装着は認められます。
4.都市圏の公共スペースで飛行をしてはいけません
5.飛行場や空港の周囲での飛行をしてはいけません
6.重要施設や重要文化施設で飛行をしてはいけません
→原子力プラント施設や軍事基地、歴史的施設、自然保護区等での飛行をしてはいけません
7.常に他人のプライバシーに配慮してください
→周囲に人がいる場合、ドローンを飛行すること、撮影をしていることの情報提供を行ってください。
8.関係者の許可を得ずに、私有地内(家、庭等)での動画や写真を中継すること、及びいかなる商用利用もしてはいけません
9.損害賠償保険についての保険金請求できる条件を確認してください
→ドローン利用によって他の飛行機、他人の身体、財産に損害を与えた場合、損害賠償責任を負います。
10.不明点がある場合、DGACに確認してください。
→DGAC:Direction General de l'Aviation Civile(航空関係の政府機関)
一般的な飛行禁止エリアと飛行高度制限
上記10規則のうち、常に気にする必要があるのが、日本の人口集中地区の概念に似た2.の規則です。
日本の場合、人口集中地区では飛行禁止ですが、フランスの場合、色が塗られたエリアは飛行禁止規制、30m高度規制、50m高度規制、60m高度規制、100m高度規制に細分化されます。
なお、色が塗られていないエリアは150m高度規制エリアとなります。
ただし、上記にかかわらずこれよりも厳しい飛行規制が出される場合があることに注意してください。
外部リンク:フランス政府GEOPORTAIL(飛行規制エリアマップ)
上記は、フランス政府が公表している飛行規制エリアマップです。データ容量がかなり重いサイトです。
サイトを開いて見てみるとわかりますが、パリなどの大都市は例外なく飛行禁止です。
人口がかなり少ない村であっても、飛行禁止となっていることが多かったです。
今回の記事はいかがでしたか。
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ではまた。